身近な水環境の全国一斉調査2023レポート in 舞岡川  

活動紹介 事例紹介

11月、すっかり秋も深まり、少しずつ冬の気配を感じます。

さて、季節は少しさかのぼり、6月5日「世界環境デー」に合わせて開催された「身近な水環境の全国一斉調査~笑顔でつなぐゆたかな水辺~」今年で20回目の開催となりました。
年末年始ごろ、全国の調査結果をまとめた冊子が完成予定とのこと!参加された皆様は、冊子の到着を心待ちにされているのではないでしょうか。

このイベントでは、全国の河川で、参加者が同じ日に「パックテスト」を使用して水質検査を行います。これにより、全国各地の水の現状が一度に把握できるのです。
検査で使用するパックテストは、共立理化学研究所が全国の参加者に提供しており、当社の社員も「パックテスト共の会」として一斉調査を行っています。

今年は、東京都の隅田川と神奈川県の舞岡川で行われた調査にも参加しました。本レポートでは、神奈川県戸塚区の舞岡川にて行われた調査の様子をお伝えします。
(隅田川の調査レポートはこちら

調査は、舞岡川で長年研究を続ける「まいおか水と緑の会」のご協力のもと、6地点で行われました。

舞岡川の上流側は「舞岡町小川アメニティ」といって、誰もが水辺に親しめる田園の中を流れる小川に整備されており、下流からは水田地帯、学校、住宅地などが広がります。

パックテスト®COD(低濃度)を使用して川の汚れを調べ、パックテスト®pH(ピーエイチ)で水素イオン濃度を測定しました。

調査の結果、大雨の翌日の開催でしたが、6地点とも例年とさほど変化のない結果となりました。

調査の様子

パックテスト®COD(低濃度)を使って、川の汚れを調査。さらにパックテスト®pH(ピーエイチ)で、水素イオンの濃度を調べました。

水面が遠い場合、採水にはコツがいります。小さなバケツを紐に結びつけて投げ、器用に揺らして採水します。

この風景に通りかかった地域の方々も興味津々。「水質を調べているんですか?」と声をかけてくれました。


50年ほど前と比較すると、開発により緑のエリアは減少。河川改修により川の姿も変わったそう

まいおか水と緑の会では、毎年ミズキンバイや野鳥等の自然環境も調査しています。今年はハグロトンボやカナヘビ、様々な虫や鳥たちに出会えました。
川や街は少しずつ変化していますが、人と自然が共存しています。

環境問題やSDGsに興味があるけど何から手をつけていいのかわからないという方にとって、このような身近な環境調査に参加することは一歩となるかもしれません。ぜひ来年の一斉調査にご参加を検討してみてはいかがでしょうか。

このレポートを見て、ひとりでも環境問題に興味を持っていただけたら嬉しいです。

関連情報

▼身近な水環境の全国一斉調査~笑顔でつなぐゆたかな水辺~
https://www.japan-mizumap.org/index.htm

▼まいおか水と緑の会
舞岡川を中心に柏尾川流域で川歩きや自然観察をしながら、川や谷戸を活かしたまちづくりを目指して活動をしている市民グループです。