身近な水環境の全国一斉調査2023レポート in 隅田川

活動紹介 事例紹介

「身近な水環境の全国一斉調査~笑顔でつなぐゆたかな水辺~」という名前のイベントをご存知ですか?
今年で20回目の開催となったこのイベントは、私たちが毎日使っている「水」のことをもっと理解するための大切なイベントです。

しかしその美しい風景とは裏腹に、調査の結果は水質が少し濁っており、水の色は薄黄緑色でした。臭いはほぼなかったものの、透視度は13㎝と例年に比べると水質がきれいではないことが分かりました。CODは例年通りの測定結果であり、水質状態は維持できているとのこと。

今回、このような測定結果になったのは測定日前日までの台風の影響により細かい粒子が舞い上がってしまっていることが原因であるかと考えられます。

場所:  南千住瑞光橋公園にある瑞光橋下、白髭橋付近の2ヵ所にて
天候、気温、水温: 快晴、27℃、22℃
パックテストCOD調査:  平均値7mg/L(合計6回測定実施)
クリンメジャー透視度調査:  13cm
川の水の色:  薄黄緑色で臭いはほぼ無し。少し濁りがみられた。

こうした調査を行う理由は何でしょう?
それは、私たちの日常生活が水環境にどのように影響を与えているかを知るためです。毎年同じ条件で測定することで、変化を把握しやすくなります。
そして、その知識や情報を元に、自分たちで何ができるかを考えるきっかけになるからです。

この活動は、水辺の生態系を守るためにどんな行動が必要かを考える良い機会です。あなたの地域でも、水環境を調査するようなイベントがあるかもしれません。興味がある方は、ぜひ調べてみてください。そして、自分の目で水環境を見てみてください。

私たちはこれからも水環境の保全に取り組んでいきます。そして、皆さんも一緒に活動してくれることを願っています。一緒に水辺を守る行動をとることで、社会全体の意識が高まり、水環境の保全が進むことを願っています。

ちなみに、昨年の活動の様子は https://kyoritsu-lab.co.jp/blog/28587から見ることができます。
ぜひ、こちらもご覧ください。

「川はともだち」様は、多世代の人達が活動できる隅田川の利用復活を目標する活動中。
川の環境保全や水環境啓発活動を採り入れつつ少しずつステップアップしていくことを次への目標とされています。他の活動として、木製の手作りボートを作成し、川の景色を楽しむ、各所の水質調査、釣りなどの体験会を開催、されています。