パックテストが使われる現場を知る~海遊館編~

ユーザーインタビュー

今回、販売代理店の株式会社ユーアイさま(所在地:大阪市北区)にご協力にいただき、人気観光スポット「海遊館」でパックテストを活用している現場の声を直接聞いてきました。

建物外観

海遊館では、パックテスト 亜硝酸(WAK-NO2)とパックテスト アンモニウム(WAK-NH4-4)を、水質管理のために継続的に活用しています。

特に、大きな展示水槽の水質は、月に1度の定期的な測定と確認によって管理されています。そして、その測定にはパックテストが使われています。

パックテストは、以下のような場面でも活躍しています。

  • 海水運搬船が現地で水をくみ上げる時(現地の水質管理:NO2、NH4など)
  • 魚の陸送時(水槽の水を測定・管理)
  • 大きな展示水槽以外の水槽(予備水槽や小型水槽)の管理時

現場での測定は、ゴミが出ることがあるため、採水ビンを用いて採水し、バックヤード(水質検査室)で測定することが一般的です。

今回、インタビューに応じてくれたのは、設備チームの野間さんです。

設備チームの野間さま

共立)水質管理の目的について教えていただけますか?
野間さん)海遊館の生き物たちが健康で長生きできるよう、適切な水質を維持することですね。

共立)パックテストで測定した結果、何か異常があった場合、どのような対策を行いますか?
野間さん)水槽の立ち上げ直後など、化学反応や水の変化を見るためにアンモニアなどが検出されることもあります。しかし、大きな展示水槽では計画的な水の換水やろ過フィルターの清掃を行っているため、基本的には検出されることはありません。

パックテスト標準色各種

共立)測定する際に難しいと感じることは何ですか?
野間さん)測定値を自分の目で見て判断することですね。新人の頃は特に不安でした。時間が経つと色が変わってしまうことや、色の比較が難しいこともあります。しかし、現場で簡単に測定できるという点は非常にありがたいです。

共立)測定方法はどのように共有されていますか?
野間さん)水曜日と日曜日に行うpHと残留オゾンの測定方法は、先輩から直接教わります。また、30年以上の経験を持つ先輩が、各種器具の使い方やメーカーのマニュアルに加えて、独自の方法を組み合わせたマニュアルを作成し、それを共有しています。 

共立)野間さんがこちらの部署に所属されて2年、入社されて15年ということで、この仕事のやりがいについて教えていただけますか?
野間さん)私は、入社してから長い間、飼育員をしていましたが、2年前から設備管理を担当するようになりました。新しいことを学ぶことがやりがいですね。特に、工具の使い方や溶接作業など、初めての経験が多かったです。

共立)最後に、海遊館さんはどんな水族館を目指していますか?
野間さん)私自身は、設備チームに新しく所属したばかりなので、「設備の維持管理や機械の異常の早期発見・予防・保全」を早く覚えて、海遊館の一員として貢献したいと思っています。

パックテストのユーザーからのリアルな声を直接聞く機会は、私たちにとっても非常に有意義な時間となりました。野間さんや海遊館の皆さん、お忙しい中、取材にご協力いただき、ありがとうございました。

これからも、私たちはパックテストを通じて、水環境の保全に貢献していきます。そして、皆さんが少しでも水環境について考え、調べるきっかけになれば幸いです。

野間さまの簡単なプロフィール

今回、インタビューをした野間さまは今年で勤務歴15年。入社したのは2008年。
入社後は生き物の飼育を長年担当されたあとに、ジョブローテーションによって現在は設備管理業務に従事されている。
新しいことを知る機会が増え、日々発見があることにやりがいを感じているとのこと。
入社された2008年より前から「パックテスト」は使用していた様子。

海遊館」さまは、1990年に開館し、2021年9月には累計8,000万人もの来館者を記録。年間230万人以上の人が訪れる、世界最大級の水族館です。飼育展示されている生きものの数は約620種、30,000点!常設展示と趣向を凝らした企画展でその姿を楽しむことができます♪