こんなところにパックテスト!? ~ DIC株式会社編 ~
このコラムでは、ユーザーさまへのインタビューを通じて、「私達のモノづくりがどのように社会貢献できているのか」についての理解を深めることを目的としています。
今回は、入社3年目の若手社員がインタビューに行ってきました。
「パックテスト」が社会でどのように使われているのか、どのように役立っているのかについて、みなさまに紹介してもらいます。
はじめまして、共立理化学研究所の小澤です。
製造部に所属しており、毎日パックテストを作っています。入社して3年ほど経ちますが、普段の業務では「どのようなお客様が、私たちの製品をどのように使っているか」を深く知る機会がありませんでした。
そこで今回、パックテストが使われている現場を知るために、日常的にパックテストをお使いいただいている会社を訪問し、インタビューさせていただきました。
DIC株式会社様について
今回、訪問したのは「DIC株式会社千葉工場」様です。
DIC株式会社様は、印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーです。その中でも、今回訪れた千葉工場は、多種多様な樹脂を製造する合成樹脂部門やエポキシ樹脂、 アルキルフェノール部門及び新素材の中空糸分離膜部門などの製造部門や研究開発部門を有しており、敷地面積約45万m2、従業員数約900人の巨大工場です。
数字だけでは、ピンとこないかもしれませんが、東京ディズニーシーの敷地面積約49万㎡と比較すると、約45万㎡の千葉工場がいかに広大であるかイメージが湧きやすいかもしれません。
インタビューと工場案内にご協力いただいたのは、安全環境グループの大川様。
環境に関わる業務全般の管理をされています。
大川様はいつも、「業務を効率的に行い、かつ法を遵守するためには、どのようなことをすれば従業員が楽に仕事ができるか、どうすれば環境管理に興味を持ってもらえるか?」という点を意識し、仕事をされているそうです。
パックテストの使用現場について
パックテストは工場全体で日常的に使用いただいています。
例えば、工場内の排水側溝を流れる排水に含まれる含有物質の濃度測定や、分析前に希釈の目安をたてるために使用されています。
パックテストのメリットは、「短時間ですぐに結果が出ること」と、「万が一、トラブルが発生した場合でも即応できるものと考えられることから、分析をすることなく結果が得られること」と大川様。
とても簡単に測定できるので、現場で重宝していると言っていただきました。
工場見学
工場案内では、千葉工場の水処理管理と水処理現場を見学しました。
工場内は、清水(雨水など)と廃水(工場から排出された水)が流れる側溝が横並びで張り巡らされています。
工場内の清水はそのまま東京湾に排水しますが、廃水は幾度もの処理を重ねて、最終的には金魚が住めるほどきれいにしてから東京湾に排水しています。
清水側溝の健全性を確認するため、定期的にパックテストを使って水質の検査を行っていただいています。
最後に、大川様から今後の展望について伺いました。
「環境業務に関する法律は、年々厳しく、難しくなってきています。関連法の改正に伴い、昔よりも法令遵守のハードルが高い仕事になってきました。日々の業務の中で、従業員の環境教育や社会貢献を通じて、より良い環境を作っていきたいです。」
インタビューを終えて
今回の取材を通じて、パックテストがどのように現場で使用されているかを知ることができました。 そして、パックテストが水処理管理の場面において現場を支えているという実感が湧きました。
これからもより良い製品を作り、みなさまが使いやすく、みなさまに届けられるように頑張らなければならないと再認識しました。
今回、お忙しい中インタビュー並びに工場案内をしていただいた大川様、本当にありがとうございました。
ユーザーインタビュー「~水処理現場で~ DIC株式会社様編」はいかがでしたか? 次回のコラムもお楽しみに!
<関連製品情報>
・パックテスト COD 型式:WAK-COD-2
・パックテスト りん酸 型式:WAK-PO4
・パックテスト アンモニウム 型式:WAK-NH4-4