世界環境デーと身近な水環境の全国一斉調査
突然ですが、みなさんに質問です。
少し前になりますが、6月5日は何の日だったかご存じでしょうか?
正解は……「世界環境デー」!
環境保全への啓蒙活動を1972年に国連総会で制定された国際記念日となります。
日本では「環境の日」として、1993年に環境基本法で制定されました。環境の日である6月5日を含めた6月は、環境月間として環境セミナーや展示会などが開催され、環境保全や地球環境について考える大事な期間となります。そして、環境の日に合わせて、市民団体や大学、企業、官公庁が一体となり「身近な水環境の全国一斉調査~笑顔でつなぐゆたかな水辺~」という水質調査が全国で行われています。
今年で19年目を迎えるこの活動は、環境の日に最も近い日曜日を調査日として、全国各地の河川などの水環境を調査しています。器材やマニュアルは全て統一され、全国各地、毎年同じ条件で測定することで、水環境がどのように変化しているかをみることができます。いわば水環境の定期的な健康診断を行っているようなものです。
弊社は、この「身近な水環境の全国一斉調査~笑顔でつなぐゆたかな水辺~」の水質調査にパックテストCOD(低濃度)を使った「調査キット」を提供しています。また、「パックテスト共の会」として毎年この取り組みに参加しています。
毎年多くの方が調査に参加しており、これまでに累計で約12万人が参加し、およそ10万地点で測定が行なわれています。昨年末には、これを記念したシンポジウムが行われました。(身近な水環境の全国一斉調査記念シンポジウム(YouTube))
ここまで長く継続的に水質調査を行っているところは全国でもとても珍しいのではないでしょうか。
このコラムを書いている私も「身近な水環境の全国一斉調査」に参加している「美しい多摩川フォーラム」の水質調査に参加してきました。「身近な水環境の全国一斉調査」で配布される調査キットの他、電気伝導度(EC)やパックテスト シリカを用いた測定を行いました。多摩川の上流から中流、下流まで測定した結果は、海水や浄水場の流入などにより数値が異なります。どのような理由で傾向が変わるのか、考えながら測定するのも面白いところです。
水質調査の他に水生生物の調査や川遊びなどの体験ができる団体もあります。みなさんの近所でも、何か面白いイベントが行われているかもしれません。もし興味があれば調べてみてはいかがでしょうか。
「身近な水環境の全国一斉調査」は、来年も開催予定です。個人でも参加は可能ですので、興味があればご参加ください。申込期間は毎年1月~2月頃までとなります。詳しくは、身近な水環境の全国一斉調査のホームページでご確認ください。
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