こんなところにパックテスト!?~株式会社アクアデザインアマノ編~
このコラムでは、ユーザーさまへのインタビューを通じて、「私達のモノづくりがどのように社会貢献できているのか」についての理解を深めることを目的としています。
今回は、入社3年目になる社員がインタビューに行ってきました。
「パックテスト」が社会でどのように使われているのか、どのように役立っているのかについて、
みなさまに紹介してもらいます。
パックテストの活用事例の紹介のために、入社3年目の事業開発部所属の鈴木がインタビューに行ってきました。
今回のコラムでは、パックテストが水槽内の水質管理に活用されていることを紹介します。
株式会社アクアデザインアマノ様について
今回、訪問した株式会社アクアデザインアマノ(ADA)様は、水槽レイアウトの1種「ネイチャーアクアリウム」という手法を確立しています。
その手法を基にした、アクアリウム製品を開発、製作、販売、そしてセミナーまで一貫して行っている会社です。
過去には、東京都にあるすみだ水族館のエントランス水槽やポルトガルにあるリスボン海洋水族館の世界最大級全長40mの巨大淡水水槽を手掛けています。
創業以来、「自然から学ぶ」という姿勢で、多くの製品を開発しています。
社員の多くが自宅でネイチャーアクアリウムを作製しているため、ユーザー目線で「欲しい」と思うアイデアをもとに開発し、製品をデザインするそうです。
ホームページを拝見すると、それまでアクアリウムの世界に興味の薄かった私が、
実際に始めてみようと考えるほど、各製品へのこだわりが見られました。
ネイチャーアクアリウムとは
大自然から着想を得て、水槽の中で生態系を再現し、まるで自然の一部を切り取ったかのような美しい水景を創ることです。
アクアデザインアマノ創始者である天野様によって確立されました。
まず水槽中に水草を植栽し、生き物が育つ良好な環境を創ります。魚やエビといった生き物と、水草の生態系を創っていきます。 水槽内の水質は毎日毎時間変化します。その変化が解ると、美しいネイチャーアクアリウムを創りやすくなるのだそうです。
共立理化学研究所とのかかわり
ネイチャーアクアリウムでは、生き物に影響を及ぼす物質が、水槽の中にどのくらい存在しているのかを知る必要があります。
測定用の簡易検査ツールとして、共立理化学研究所の「パックテスト」をOEMとして採用いただいています。その名も「パックチェッカー」。
今回、この製品に関することを中心にインタビューしました。
インタビュー
今回、インタビューに応じていただいたのはこちらのお三方。
美しいネイチャーアクアリウムを撮影し、アクアジャーナルやハンドブックを製作しているメディア事業部制作部部長 阿部様。
リスボン海洋水族館で3年半の展示を経て、現在は新製品の開発をしている管理開発部係長 吉田様。同じく、リスボン海洋水族館での展示を経て、現在は鮮やかかつ大きい、魅力的な生き物の育成に携わっているネイチャークリエーション部 鴨田様。
Q.パックテストを導入したきっかけを教えていただけますか?
A. 至適pHが生き物の種類によって異なることはわかっていました。
pHメーターを導入することも考えましたが、常時測定しているので、数値が毎秒ぶれてしまう。
その点、パックテストは検水を吸引して数十秒で結果がわかる、かつ扱いやすかったため、
導入しました。他製品と比べても簡単に測定でき、捨てやすいという点が気に入っています。
Q.自社での水槽メンテナンスを行う際に、共立理化学研究所の製品をご利用いただいていると伺いました。測定いただいている項目について教えていただけますか?
A. 使用しているのは以下の8項目です。
pH、全硬度、アンモニウム、亜硝酸、硝酸、残留塩素、COD、リン酸
Q.パックテストを使用していて、メリットがあれば教えてください。
A. メリットは、メンテナンス先で常温であればすぐに測れること。
そして、項目ごとに発色する色が異なるので比色しやすいこと。
ラインで再度栓ができて、中身がこぼれにくいところ。
Q.パックテストの使用を通じて、学んだことや気づいたことはありますか?また、環境保全や業務プロセス、あるいは社会への影響について新たな視点や学びがあれば、それについての感想を教えてください。
A. CODという項目があると知り、環境を意識するようになったこと。
また、パックテストを使用することで、科学的な視点から水質の影響をデータ分析できるようになったことです。
汚れが分解されるプロセスを子どもたちに伝えられるようになりました。
Q.お仕事について今後の展望や目標、チャレンジしたいことを教えてください。
A. 阿部様:現在開催されているADA LAB ssp. SAPPOROやすみだ水族館の「自然水景」などを通じて、ネイチャーアクアリウムの魅力を伝えたいです。
吉田様:スピード感を持って、ADAのコア商品の知名度を上げていきたいです。
鴨田様:イベント用に生き物を育てることは直接売上につながるわけではないので、 売上につながる仕事をしたいです。また、今のネイチャーアクアリウムは、手が行き届きすぎてワイルド感が足りていないように感じます。創始者(天野様)のアクアリウムにはワイルド感がありました。このワイルド感を求めていきたいです。
終わりに
アクアデザインアマノ様には、インタビューにご快諾いただき、心より感謝申し上げます。
自社製品にこだわりを持って製造するという点では、アクアリウムとブンセキで分野は違えど、学ぶものが多くありました。
これからもパックテストを通して、共立理化学研究所パーパスである「ブンセキをもっと身近にする」を少しずつ着実に達成しようと思います。
ユーザーインタビュー「~株式会社アクアデザインアマノ様編~」はいかがでしたか?
次回のコラムもお楽しみに!
<関連製品情報>
・パックテスト pH 型式:WAK-pH
・パックテスト 全硬度 型式:WAK-TH
・パックテスト アンモニウム 型式:WAK-NH4-4
・パックテスト 亜硝酸 型式:WAK-NO2
・パックテスト 硝酸 型式:WAK-NO3
・パックテスト 残留塩素(遊離) 型式:WAK-ClO・DP
・パックテスト COD 型式:WAK-COD-2
・パックテスト りん酸(低濃度) 型式:WAK-PO4(D)