こんなところにパックテスト!? ~株式会社カーメイト編~
パックテストがどのようにものづくりの現場で活用されているかを知るために、
東京都豊島区にある 株式会社カーメイト様を訪れました。
ここでは安全・安心なものづくりにおいて、パックテストが役立てられています。
今回は、開発管理室の赤松様にパックテストを活用した環境管理ついて伺いました。
パックテストの活用場面
カーメイト様では安全用品を扱っているため、タイヤチェーン、チャイルドシート、ルーフラックの部門ではISO9001、茨城にある製造工場ではISO14001を取得。第三者認証ではありませんが、環境への配慮でも社員のエコ検定取得の推奨など様々な取り組みを実施しています。
その中で安全・安心なものづくりにおいて、RoHS2指令遵守のための非含有判定の目的でパックテストが活用されています。
例えば、蛍光X線分析器を使用した金属部品の総クロム測定時に、三価/六価クロム判定する場面や、 チャイルドシートの認定に必要な毒性管理時に、蛍光X線で測定できないシートの布に含まれる軽元素(ホウ素)の非含有確認の場面でパックテストが活用されています。 パックテストを選ぶ大きな理由の一つに手軽で扱いやすい事がポイントとの事。
赤松様の想い、そして目標
私は、新卒で入社以来、資材・企画・営業・業務など様々な部署を経験し、12年ほど前に現在の開発管理室に移動後は環境管理の職務に従事しています。
顧客の要望に即して、環境負荷物質調査の実施から調査依頼への対応、化学物質情報伝達ツールの作成などを行っています。 環境管理は地道な業務ですが、品質を担う重要な役割で有ると思っています。
環境管理は自分ひとりが頑張って出来る事ではなく、各担当者の皆で実施して初めて達成できることです。その事を人に「伝える」ではなく「伝わる」、しっかりと理解して頂くことに注意しています。 既に60才を超え、再雇用としてこの職務に就かせて頂いていますが、私が退職するまでに、環境管理の実務を標準化して後継者に引き継ぐことが現在の目標です。
おわりに
今回の取材を通じて、赤松様をはじめ社員の皆様が車やオートバイ・ウインタースポーツ等が好きな方が大変多く”好きな物を仕事にして好きな物を作っている”、
そして”自分達が作った製品を自分達で実際に使用しユーザー目線で評価している”、このようなものづくりの姿勢にカーメイト製品を愛用するファンが沢山いるのだと感じました。
また、そのものづくりを行う中で環境に配慮した材料選定や検査などの場面で、パックテストが活用されている事が分かり、それが環境管理にどのように寄与しているのか、
なぜパックテストを選んで頂いているのかを直接知ることが出来る貴重な機会となりました。
カーメイト様について 1965年 自動車用後付けヘッドレストのヒットにはじまり、1966年設立以降「CREATE-創造-」を理念にさまざまなものづくりにチャレンジしている。2019年に経営理念が変わり、新たな理念を「未来に向けた信頼品質でeモノづくり」とし、カー用品だけでなく、アウトドア・レジャー・スポーツ関連事業やスノーボード関連商品に加え、スマートフォンと連携した360度ドライブレコーダーなどの既存技術とソフト技術とのコラボによる新創商品開発を強化。 カー用品に限定されない安全・安心な製品、ソリューションを提供されている。