パックテスト鉛セットを用いて鉛0.05mg/L以下を測定する場合
環境基準、土壌汚染対策法に基づく溶出量基準、水道水質基準などの規制値は0.01mg/L以下となっています。
パックテスト鉛セットで測定する場合は、通常操作では測定範囲以下となりますが、検水の通液量を規定の10mLより
増やして、濃縮倍率を上げると測定が可能になります。
準備品
試薬、器具一覧
製品名 | 型式 | 入り数 | 備考 |
---|---|---|---|
パックテスト鉛測定セット | SPK-Pb | 20回分 | 価格 26,000円(税別) |
10%硝酸 | ― | ― | 通液量を増やす場合、パックテスト鉛セットの K-1試薬が不足しますので、別途10%硝酸を お客様にてご用意ください。 |
ビーカー | ― | ― | お客様にてご用意ください。 |
測定方法
例: 0.01mg/L程度を測定する場合
- ビーカーなどに検水を50mL(通常操作の5倍量)採ります。
- K-1試薬または、10%硝酸を検水に5mL(通常操作の5倍量)加えます。
- K-2試薬 約2mLを、2.5mLシリンジに採り、カラムに通液し、カラムをコンディショニングします。
- 「2」を全量(10mLシリンジで5回)、カラムに通液します。
- K-3試薬 約1mLを、「3」で使用したものとは別の2.5mLシリンジに採り、カラムに通液します。
- 「3」、「5」で使用したものとは別の2.5mLシリンジに1mL分の空気を吸い上げた後、さらに、K-4試薬1.5mLをシリンジに採り、カラムに通液し、溶出液を全量回収します。
- チューブに溶出液を全量吸い込みます。
- チューブを30回程度振り混ぜ、1分後に標準色の上にのせて比色します。
- 測定値を5で割った値が検水中の鉛濃度となります。
目的の濃度に合わせて、上記の数字の部分を変えてください。