パックテストCODの測定値と公定法の測定値に差が生じる訳

「パックテストCODの測定値が、分析機関の測定値と合いません。何が原因でしょうか。」
そんなお問い合わせをよくいただきます。

残念ながら、パックテストCODの測定値は、公定法で得られた測定値と一致しないことがあります。ここでは、パックテストCODと公定法で測定値に差が生じる理由について少し解説します。

まずCODとは、どんなものなのかを整理しておきましょう。CODは、被酸化性物質と酸化剤を一定の条件下で反応させたときに消費される酸化剤の量を酸素の量に換算したものです。ここで大事なのは、被酸化性物質と酸化剤が反応するときの条件を変えてしまうと消費される酸化剤の量が変化してしまうということです。


パックテストでは、酸化剤に過マンガン酸カリウムを使用し、常温(20℃)アルカリ性の条件で5分間反応させたときに消費する過マンガン酸カリウムの量からCODを測定しています。一方、公定法(JIS K 0102 17. 100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量)では、酸化剤はパックテストと同じ過マンガン酸カリウムですが、反応時の条件が大きく異なります。pHは酸性で、温度や反応時間も沸騰水浴中で30分間となっています。このように反応時の条件が違うため、パックテストと公定法では、同じサンプルであっても過マンガン酸カリウムの消費量が異なり、測定値も違ってきてしまうという訳なのです。

ただし、パックテストと公定法で得られる2つの測定値には、通常、正の相関があります。(正の相関とは、一方が高くなるともう一方も高くなる。一方が低くなるともう一方も低くなるという関係性のこと。)両者で測定値が一致しなくても、正の相関が得られれば、日常の管理には十分利用できます。少し手間ですが、より精度の高い管理のために事前に公定法との相関性を確認してから使用することをお願いしています。

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