世界で一番高いところから水を追いかける シリーズ1
生物が生きるためには欠かせない水ですが姿を変え、多くの物質を溶かし込んで色を変え、多種多様なところに存在しています。
地上で一番高いところにある水...ご存じでしょうか?
世界最高峰であるヒマラヤ連峰の頂上にある氷や雪が溶けて川になり、湖になり、やがて海に注ぐ…
このヒマラヤ連峰から流れ下る様子を紹介させていただきたいと思います。
海までは追えませんでしたが、世界最高峰のMt.エベレスト、8848mから、標高827mのフェア湖までの水の姿をご覧ください。
本コラムでは科学的な追い方ではなく、姿を変え、色を変えていく情景を撮影しておりますので、不思議さ、美しさをシリーズでご覧いただけましたら幸いです。
株式会社共立理化学研究所 会長 岡内 完治
撮影:岡内 完治
機材:Canon EOS 5DSR
レンズ:24~105mm
航空機:ピラタスポーター、マイクロエアプレーン、ヘリコプター
烈風吹きすさぶエベレスト山頂
Mt.エベレスト(8848m)頂上は常に強い偏西風が吹き付けて、山頂付近西側には雪がない。ほとんど吹き込んでしまうのだろう。この日は時速200kmほどの風だという。これ以上は近寄れない。
無風状態のエベレスト山頂
別の日に再挑戦。この日は珍しく快晴、無風のエベレスト山頂。山頂から少し下がった8200~8600mは地層の色が違う。イエローバンドといわれ、大理石の変質と言われている。4億6000万年前は海の底だった。
雪をまとうMt.ヌプッツェ山頂
左上がMt.エベレスト、手前はMt.ヌプッツェ=7681m。約1000m下がると着雪が美しい。これらの着雪がやがて脱落、谷で折り重なって氷河へ、そして水蒸気に、残りは溶けて水になり地上を潤す。
次回、シリーズ2もお楽しみに!
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