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3. どうしてパックテストでの測定が良いのか?

酸性雨を調べよう!
どうしてパックテストでの測定が良いのか?
一般的にpHを測定する最も簡単で安価な方法はpH試験紙です(リトマス試験紙など)。どうしてパックテストでなければならないのでしょうか。
この理由は少々むずかしいのですが、「緩衝性」という問題がその最大の要因です。きれいな水、例えば、井戸水、水道水、湧き水、川や湖の水、雨などは緩衝性が弱いので、pH試験紙での測定では、試験紙自体の「紙のpH」の影響を受けて正確に測れない場合が多いのです。これらの水の測定では、きれいな容器に水をとり、このパックテストpHを使用してください。
(果物や食品類はpH試験紙でも測定できます)
《緩衝性とは?》
例えば、何も入っていないきれいな水にレモンの汁が1滴入っただけでもすぐに水は酸性になってしまいますが、レモンの汁に雨水などが1滴程度入ってもpHはまったく変化しません。相手の影響で大きく変化するものを緩衝能力が低い、あるいは小さいといい、(この場合、きれいな水とか、雨水のこと)反対に相手を大きく変えるものを緩衝能力が高い、あるいは大きい(この場合、レモン水のこと)と表現します。
レモン汁 レモン汁に雨水を1滴くわえる pHはほとんど変わらない
レモン汁 pH=約2.4 雨水pH=5.6
を1滴くわえても
雨水 雨水にレモン汁を1滴くわえる
pHは大変化!
pH大変化!
雨水 pH=5.6 レモン汁pH=約2.4
を1滴くわえると
pH試験紙の指示薬はろ紙に保持していますが、このろ紙がすでに固有のpHを持っているので、緩衝能力の小さい雨水はこのろ紙のpHに引き込まれてしまいます。すると、pH試験紙で測定しても雨水のpHではなく、ろ紙や指示薬自体のpHを示してしまいます。このため、雨水はpH試験紙では測定できません。
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